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	<title>rionaoki.net &#187; 雇用</title>
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		<title>デンマークの雇用</title>
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		<pubDate>Sun, 12 Sep 2010 03:11:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
				<category><![CDATA[Regular Posts]]></category>
		<category><![CDATA[モラルハザード]]></category>
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		<description><![CDATA[反貧困を掲げ内閣府参与にまでなった湯浅誠氏に関する記事が興味深い。 湯浅誠氏のとまどい: EU労働法政策雑記帳 興味深いのは、湯浅氏が北欧は福祉国家だから人を働かせようなんてする国じゃないというイメージを持っていて、それ &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/09/4502">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>反貧困を掲げ内閣府参与にまでなった湯浅誠氏に関する記事が興味深い。</p>
<p><a href="http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-47d3.html">湯浅誠氏のとまどい: EU労働法政策雑記帳</a></p>
<blockquote><p>興味深いのは、湯浅氏が北欧は福祉国家だから人を働かせようなんてする国じゃないというイメージを持っていて、それが行ってみたらそうじゃなかったと、いささかとまどっているらしいところです。</p>
<p>&gt;イギリスでもデンマークでも、訪問する先々で、私は「とにかく仕事」というメッセージを受け取り続けた。イギリスではすべての中高生の在籍データを行政機関が共有し、学校に来なくなった子どもなどの情報を地域の若者担当部局に提供、ソーシャルワーカーの家庭訪問やユースワーカーの本人対応に結びつけていた。失業者は、日本のハローワークに当たるジョブセンタープラスでの定期的面接を義務づけられており、若年者は一般失業者に比べてより厳しいプログラムへの参加を求められていた。</p></blockquote>
<p>ヨーロッパで就業支援に大きな資源が割かれていることに驚いたようだ。</p>
<blockquote><p>もし、働けるのに働かなくても福祉でぬくぬく、という福祉国家のイメージを追い求めていたのだとすれば、それはやはり見当はずれだったといわざるを得ないのでしょう。</p></blockquote>
<p>このような指摘がなされるのは当然だろう。セーフティネットが整備されているのに就業支援に力を入れなければ単に働かないことを選ぶ人が増えてしまう。これを読んで思い出したのが次のNYTの記事だ。</p>
<p><a href="http://economix.blogs.nytimes.com/2010/08/16/why-denmark-is-shrinking-its-social-safety-net/">Why Denmark Is Shrinking Its Social Safety Net</a></p>
<p><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/09/work.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-4505" title="work" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/09/work.jpg" alt="" width="419" height="352" /></a></p>
<p>デンマークで失業者が職を得るまでの期間を表したグラフだ。緑色の線は失業給付が四年間であった2005-2007の推移を示し、赤い線は五年間であった1998年を示している。失業して2,3ヶ月の内に就職する人が多い一方で、給付打ち切り直前に就業率が跳ね上がるのが分かる。</p>
<blockquote><p>“It shows that people are not seeking all the jobs they could get, but just the jobs they would like to have,” said Steen Bocian, chief economist at Danske Bank.</p></blockquote>
<p>ここから、失業給付があるために本当なら仕事に就くことが出来てもそうしていない人が相当数いると結論付けるのは自然だ。</p>
<blockquote><p>In addition to halving the unemployment benefits period, the government is pinning high hopes on job activation programs, one of the three pillars in Denmark’s famed “flexicurity” model. Employers have carte blanche to hire and fire, and in turn, the jobless are guaranteed benefits if they attend retraining and job placement programs tailored to prepare them for work where labor is scarce.</p></blockquote>
<p>デンマーク政府もこのような問題に対応して、失業給付の期間削減と就業支援の強化を同時に打ち出した。企業は雇用・解雇において大きな裁量（carte blanche）を持つ一方で、失業者は労働者の不足している産業向けのトレーニングプログラムを受ける条件で給付を受けられる。就業支援・職場復帰によって失業問題に対処し、そのつなぎとして給付が存在するという構造になっている。前者だけではセーフティネットがないし、後者だけではモラルハザードの温床になってしまう。同時に取り組んでいくことが重要だ（まあBIのような制度であればモラルハザードの問題はクリアできるが）。</p>
<p>すでに行政の中枢にいる方がヨーロッパの制度を実際に見て驚くというのは困ったことではあるが、その驚きを世間に明らかにするというのはこれからの軌道修正に期待できるかもしれない。</p>
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		<title>夫婦採用</title>
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		<pubDate>Thu, 27 May 2010 19:40:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
				<category><![CDATA[Regular Posts]]></category>
		<category><![CDATA[キャリア]]></category>
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		<description><![CDATA[共働きが一般化すれば、夫婦が同じ場所で仕事を得られるかという問題が生じる。 The Intricacies of Spousal Hiring &#8211; Run Your Campus And when I fin &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/05/4170">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>共働きが一般化すれば、夫婦が同じ場所で仕事を得られるかという問題が生じる。</p>
<p><a href="http://chronicle.com/article/The-Intricacies-of-Spousal/65456/?sid=at&amp;utm_source=at&amp;utm_medium=en">The Intricacies of Spousal Hiring &#8211; Run Your Campus</a></p>
<blockquote><p>And when I finished, I realized, to my astonishment, that of the 17 I had picked, no fewer than eight had spouses who also taught at the university—seven of them as tenured professors.</p></blockquote>
<p>ジョンズホプキンスの元ディーンが、17人のファカルティについて紹介を書こうとしたところ、そのうちの8人が配偶者が大学で働いていることに気付いた。しかもうち7人はテニュア付きの教授だった。アカデミックなキャリアを選ぶ人基本的に大学の外にでないので夫婦揃ってアカデミックというのはよくあるパターンだ（アメリカでは36%）。</p>
<blockquote><p>Spousal hiring is often described as a &#8220;problem&#8221; to be solved, or as &#8220;the next great challenge facing universities,&#8221; to quote &#8220;Dual-Career Academic Couples,&#8221; an influential 2008 report published by Stanford University.</p></blockquote>
<p>一般に夫婦での採用というのは大学にとって難しい問題だ。大学のポストの数はそう変えられないし、テニュア審査との兼ね合いもある。例えば有名な学者を採用するために、その配偶者を採用すると本人にとっても同僚にとっても微妙な空気が流れるだろう。</p>
<p>この問題はアメリカで深刻だ。<strong>共働きが一般化しているだけでなく、結婚において似通った学歴の配偶者を選ぶ傾向が強まっている</strong>。大学の場合特に顕著だが、<strong>都市が散らばっているのも二人の仕事を地理的にマッチするのを難しくする</strong>。</p>
<p>この傾向は都市への集積を加速する。<strong>都市化の大きなメリットの一つは雇用主と労働者とのマッチングだが、同じ場所で二人が専門職を探すとなれば、それだけ分業の進んだり巨大な都市が望ましい</strong>。例えば<a href="http://rionaoki.net/2009/12/2436">東京経済圏</a>であれば通勤圏内に数多の大学が存在するため、一つの大学が夫婦同時採用を考える必要はない（注）。</p>
<p>（注）外国人研究者を呼びたいならこの点をアピールできるかもしれない。ただ外国人が複数の大学でポストを探したり、普通の大学が外国人を受け入れたりするのは現状では難しいので専門にマッチングサービスを提供すべきだろう。</p>
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		<title>労働のコモディティ化</title>
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		<pubDate>Mon, 29 Mar 2010 09:04:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
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		<description><![CDATA[介護職の待遇が酷いというのはよく聞く話だ。 介護業界で“男の寿退社”が相次ぐワケ：日経ビジネスオンライン 入所施設、訪問介護、病院など介護のニーズが高い中で売り手市場のはずが、介護職の賃金水準が低く、長時間労働も余儀なく &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/03/3699">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>介護職の待遇が酷いというのはよく聞く話だ。</p>
<p><a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100326/213634/">介護業界で“男の寿退社”が相次ぐワケ：日経ビジネスオンライン</a></p>
<blockquote><p>入所施設、訪問介護、病院など介護のニーズが高い中で売り手市場のはずが、介護職の賃金水準が低く、長時間労働も余儀なくされ、ボランティア精神を頼みにしているような状況だ。</p></blockquote>
<p>賃金水準は低く、労働環境も劣悪との内容だ。賃金がフェアか否かという問題は置いておくととしてし賃金が低い理由はいくつも考えられる。</p>
<p>一つに実際には介護への需要が小さいことだろう。介護が必要だと「言う」人は多いが実際に十分なお金を払う人が少ない（支払える額は所得に依存するので、それが一般的な意味での「必要性」と一致するとは言わないが、経済的にはそれを効率的に区別する方法がない）。そのため介護保険による補助が行われている。</p>
<p>もう一つの理由は<strong>介護労働は極めて規格化されている</strong>ことだろう。これは上の理由で介護報酬の多くが政府を通じて払われていることによる。国がお金を出す以上、何に対して幾ら払うのかはっきりさせないといけない。しかし、このような政策により、逆に介護労働は規格化されてしまい、労働者がレントを得る手段がなくなる。<strong>〇〇という資格を持っている人間が××をすると幾らみたいな状況では、労働者の価値は〇〇であることでしかない</strong>。それでも〇〇が希少であれば給与水準は高止まりするが、でなければ待っているのは完全なコモディティ化だ。また規制によって給与が高くとも、それが資格という形で規格化されているなら資格を得る競争段階でその利得は散逸してしまう（弁護士になるとこれだけ儲かると周知されていれば受験者はそれだけの費用を払って競争することになる）。</p>
<p><strong>労働のコモディティ化は特に派遣産業で顕著だ</strong>。派遣される労働者は一定の記述に合致しているからそれに対応する仕事が与えられる。逆に言えば一定の記述に合致しているなら誰でもよい。もちろん相当な専門性を持っていればそれでも高い報酬を得ることも可能だろうが、そこまでの専門性を誰もが獲得できるわけではない。<strong>一つのスキルで食っていくというのは言うだけなら格好良いが、そんなことができる人間はほとんどいない</strong>。例えば、統計の専門家への需要はこれから伸びるだろうが、測度論を勉強して理解できる人はどれだけいるだろうか。</p>
<p><strong>これからの労働関係の対立というのは、介護や派遣に限らず、規格化によりコモディティとなってしまった労働者とそうでない労働者・経営者（その区別も意味を失っていくだろうが）との間に起きる</strong>だろう。世界中で学校教育が広がり、<strong>言われた仕事がきちんとこなせるというのが貴重な能力だった時代は終わった</strong>。<strong>派遣業規制の盛り上がりなどは、自分で仕事を見つけられず言われた仕事しかできない人のラッダイト運動ではないだろうか</strong>。</p>
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		<title>卒後三年は新卒</title>
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		<pubDate>Mon, 29 Mar 2010 07:07:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
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		<description><![CDATA[斜め上の発想が見事な日本学術会議より。 卒業後３年は新卒扱いに　大学生の就職、学術会議提案 &#8211; 社会 大学生の就職のあり方について議論している日本学術会議の分科会は、新卒でなければ正社員になりにくい現状に「卒 &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/03/3692">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>斜め上の発想が見事な日本学術会議より。</p>
<p><a href="http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201003290001.html">卒業後３年は新卒扱いに　大学生の就職、学術会議提案 &#8211; 社会</a></p>
<blockquote><p>大学生の就職のあり方について議論している日本学術会議の分科会は、新卒でなければ正社員になりにくい現状に「卒業後、最低３年間は（企業の）門戸が開かれるべきだ」とする報告書案をまとめた。</p></blockquote>
<p>新卒でなければ正社員になりにくい現状は問題からどうして三年間という数字が出てきたのだろう。三年以上たったらどうするのだろう。</p>
<blockquote><p>企業側にも新卒要件の緩和を求め、経済団体の倫理指針や法律で規制するより、既卒者を新卒者と同じ枠で採用対象とする企業を公表することを提案。</p></blockquote>
<p>具体的には、既卒者を新卒者と同じ枠で採用すべきだという（驚）。新卒者の特別扱いをやめて、新卒三年以内を特別扱いしようという案のようだ。この案が実行されて一番困るのはその年の新卒者のように思えるのがどうだろう。既卒者との競争にさらされるだけでなく、「新卒枠」を減らす企業も出てくるだろう。</p>
<p>新卒至上主義を解決するのに新卒概念を拡大してもしょうがない。正社員になりにくいからといってみんな正社員にしろといっても（国有企業でもなければ）問題は解決しないのと同じだ。既卒者・転職者が不利というのは結果であって原因ではないのだから、一見誰も痛まない策をでっち上げたところでしょうがない。</p>
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		<title>ウェブ入社試験</title>
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		<pubDate>Thu, 18 Mar 2010 01:40:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
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		<description><![CDATA[ウェブ入社試験の替え玉受験が問題になているそうだ。 正直者はバカ！？　ウェブ入社試験に“替え玉受験”横行 人気企業の多くが１次試験で実施する就職テス トで、「替え玉受験」が行われているというのだ。ネット受験をこれ幸いに、 &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/03/3585">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ウェブ入社試験の替え玉受験が問題になているそうだ。</p>
<p><a href="http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100316/dms1003161628009-n2.htm">正直者はバカ！？　ウェブ入社試験に“替え玉受験”横行</a></p>
<blockquote><p>人気企業の多くが１次試験で実施する就職テス トで、「替え玉受験」が行われているというのだ。ネット受験をこれ幸いに、別人に問題を解かせて高得点をゲットしているという。</p></blockquote>
<p>企業が応募者にオンラインの試験を実施しているそうだ。これに替え玉受験が発生するのは誰だって分かるだろう。個人情報が漏れるとマズイためマーケットが存在しないだけで、一方的に替え玉受験を行うサービスがあっても不思議ではない（というかないほうが不思議だ）。</p>
<blockquote><p>この声に対し、実際にウェブテストを行っている大手メーカーの担当者は「会場を借りて一斉に行う従来の入社試験に比べて、ウェブテストは大変なコスト削減 になる。いまさら会場型には戻せません。替え玉受験があることは織り込み済み。その後の数回にわたる面接で、ダメな学生は必ず淘汰されます」と語る。</p></blockquote>
<p>当然、企業はこんなことは分かっているわけで、コスト削減が目的だ。替え玉を用意できるのも「社会人」としては重要な能力なのもあるだろう。</p>
<p>しかし<strong>不思議なのは、明らかに不正確なことが分かっているウェブテストではなく、大学の成績を利用しないのかということだ</strong>。もちろん大学でも替え玉受験はあるだろうが、多くのクラスで替え玉するのはある一回のウェブテストで替え玉するのに比べて遥かに難しい。</p>
<p>どんな授業なのか・評価の方法が分からないという面はあるが、ある程度の規模の大学・学部であれば応募者の中での分布を見るだけでも良い。学校と平均成績だけ見て足切りをすればよい。勿論、社員が直接推している学生は別に分けておく。</p>
<p>大学の試験がある程度重視されるようになれば、真面目な学生は大学の試験の適正な実施を要求するし、大学側も成績の分布や試験の質に気を使うようになるはずだ。<strong>学生が誰も成績を気にしていない</strong><strong>（＝審査に使えない）</strong><strong>ため企業も気にしない（＝学生も気にする必要がない）という状況が、企業が気にするので学生も気にする（＝審査に使える）という状況になればこんな無駄は排除できるはず</strong>だ。会場を借りるよりウェブが安いのなら試験をしないのはもっと安い。</p>
<h4>追記</h4>
<p><a href="http://twitter.com/Hirohy">@Hirohy</a>さんから以下のようなコメントを頂いた：</p>
<blockquote><p>ちなみに昔の弁護士就職市場では成績より司試合格までに要した年数というシグナルの方が用いられてたから成績を気にしない学生が多かったが制度改革（増員）後は前者がシグナルとして機能しにくくなりLSの成績がシグナルとして使用され始めた。</p></blockquote>
<p>学生と企業が成績を重視するかは相互に依存しているため複数均衡状態になっていて、均衡が移動するためには外生ショックが必要になる。弁護士業界においてはロースクールの全面的に導入がそのショックとなり、移動が起こったと考えられる。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>日本経済の現状</title>
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		<pubDate>Thu, 04 Mar 2010 17:16:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
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		<description><![CDATA[経済産業省が公表しているスライドがよく出来ているのでここでも紹介（ht @kazemachiroman）。日本が抱える問題とここに至るまでの経緯が丁寧に解説されている。ではどうしたらいいのかという部分になると急に説得力が &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/03/3448">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>経済産業省が公表しているスライドがよく出来ているのでここでも紹介（ht <a href="http://twitter.com/kazemachiroman">@kazemachiroman</a>）。日本が抱える問題とここに至るまでの経緯が丁寧に解説されている。ではどうしたらいいのかという部分になると急に説得力がなくなるが、日本語だし全部読む価値はあるように思う。特に興味深いグラフを幾つか抜粋する。</p>
<p><a href="http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g100225a06j.pdf">日本の産業を巡る現状と課題</a></p>
<p><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/saving.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3450" title="saving" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/saving.png" alt="" width="437" height="356" /></a></p>
<p>まず各国の貯蓄率の推移だ。日本は貯蓄率が高く、アメリカは借金だらけというイメージを持つ人が多いと思われるが、日本の貯蓄率はアメリカを下回っている。高齢化や社会保障によって貯蓄率が下がるのはしょうがないが、それにしても衝撃的な数字だ。</p>
<p><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/labor.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3451" title="labor" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/labor.png" alt="" width="401" height="389" /></a></p>
<p>最近、株主主権の問題と絡めて話題となった労働分配率だがここでも日本は英米独仏などよりも高い水準を保っている。特にドイツが一番低いのは興味深い。</p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/transfer.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3452" title="transfer" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/transfer.png" alt="" width="543" height="359" /></a></p>
<p style="text-align: left;">企業の海外移転に関するアンケート結果だ。多くの企業が生産機能移転を決定ないし検討しているとのこと。生産コストを考えればその流れは当然だろう。日本で働く人は開発・研究・本社機能で能力を発揮出来るようにならないと厳しい。</p>
<p style="text-align: left;"><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/pop.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3455" title="pop" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/pop.png" alt="" width="403" height="443" /></a></p>
<p style="text-align: left;">こちらは三大都市圏及び地方の人口推移だ。全体に人口が減っていくものの、相対的に地方での人口減少が深刻となる。</p>
<blockquote>
<p style="text-align: left;">特に地方圏では、今後急速に人口減少。地域経済の立て直しが深刻な課題。</p>
</blockquote>
<p style="text-align: left;">とはいえ、既に莫大な予算をつぎ込んでいる地方経済をどう立て直すというのだろうか。</p>
<p style="text-align: left;"><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/employment.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3456" title="employment" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/employment.png" alt="" width="419" height="443" /></a></p>
<p style="text-align: left;">実質失業率は急激に伸びている。日本の比較的低い完全失業率は企業による抱え込み＝保蔵によって維持されているに過ぎない。</p>
<p style="text-align: left;"><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/productivity.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3457" title="productivity" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/productivity.png" alt="" width="440" height="410" /></a></p>
<p style="text-align: left;">当然これだけの余剰人員を抱えていれば労働生産性で他国に引けをとるのは当然の帰結だろう。</p>
<p style="text-align: left;"><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/wage.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3459" title="wage" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/wage.png" alt="" width="385" height="388" /></a></p>
<p>企業内部で再配分が行われているような状況であり、雇用者報酬も伸び悩む。国境を越えられるような人材の確保はますます難しくなりそうだ（こっちも購買力平価だよね？）。</p>
<p><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/tax.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3463" title="tax" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/tax.png" alt="" width="413" height="382" /></a></p>
<p>では日本の問題は何か。まず挙げられているのが実効法人税率の圧倒的な高さだ。どこの国で始めても良いような産業があえて日本を選ぶことはないだろう。儲かりそうであるほどそうだ。運輸の関する費用も高く事業コストが足かせになっている状況が分かる。</p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/fin1.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3465" title="fin" src="http://rionaoki.net/wp-content/uploads/2010/03/fin1.png" alt="" width="540" height="328" /></a></p>
<p style="text-align: left;">資本市場としての魅力もない。シンガポールの躍進をみればアジアでの地位は完全に失われたといっていいだろう（追記：資本市場の地位という意味）。</p>
<p style="text-align: left;">資料では、これらの経緯・現状を踏まえた上でさらなる産業政策の重要性が強調されているが、現状はその産業政策の失敗とも捉えられる。まずは企業活動がしやすい環境を整え、国内での競争を促進することで生産性を上げることが重要だろう。そうすることで、政府が成長産業を決め打ちしなくても、優秀な産業が競争に生き残る。</p>
<p style="text-align: left;">結論部分こそ微妙だが、全体として非常によく出来た資料なので、時間のある時にでも是非読んでみてほしい。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>手書き履歴書</title>
		<link>http://rionaoki.net/2010/02/3299</link>
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		<pubDate>Wed, 24 Feb 2010 06:30:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
				<category><![CDATA[Regular Posts]]></category>
		<category><![CDATA[Twitter]]></category>
		<category><![CDATA[キャリア]]></category>
		<category><![CDATA[メカニズム]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>
		<category><![CDATA[雇用]]></category>

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		<description><![CDATA[昨日の記事からもリンクしたが、「履歴書なんかを手書きするという文化はまだ存在するんだろうか」という発言に多くの情報や意見が寄せられた。 Togetter(トゥギャッター) &#8211; まとめ「手書き履歴書の実態」 事 &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/02/3299">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://rionaoki.net/2010/02/3286">昨日の記事</a>からもリンクしたが、「履歴書なんかを手書きするという文化はまだ存在するんだろうか」という発言に多くの情報や意見が寄せられた。</p>
<p><a href="http://togetter.com/li/6833">Togetter(トゥギャッター) &#8211; まとめ「手書き履歴書の実態」</a></p>
<p>事実関係としては以下の通りだ。</p>
<ul>
<li>手書きを要求する企業は存在する</li>
<li>手書きが好ましいという採用者もいる</li>
<li>採用側にはタイプの方がいいという意見も多い</li>
<li>学生はまわりに合わせて手書きが普通</li>
<li>業界にもより、大手・外資といったあたりではネットで提出も多い</li>
</ul>
<p><strong>タイプを好む採用側の人が多く、逆に手書きが普通だと思っている学生が驚く</strong>という構造が見て取れる。これにはTwitterというメディアによって、参加者にセレクションがかかっているという面もあるだろう。</p>
<p>では手書きが好ましいとする理由はなんだろうか。</p>
<ul>
<li>性格が分かる</li>
<li>志望度合いを測れる</li>
</ul>
<p>以上の二つが挙げられている。手書きを要求する企業が存在するのでこれらの要素はある程度正しいのだろう。しかし、<strong>手書きの履歴書でなければこの役割が果たせないということはないはずだ</strong>。</p>
<p>まず手書きの文字から性格が分かるとして、それは他の手段より効率的なのだろうか。<strong>人となりは面接ですぐに分かることだろうし、カバーレターのような文章を書かせれば文字よりも正確に分かる</strong>ように思う。履歴書ならぱっと見てすぐ判定できるという利点はあるが、どちらにしろ不正確なシグナルなので本当は望ましい応募者を落としてしまう危険性がある。</p>
<p><strong>志望度合いの高い人だけを選ぶという効果については、より多くの文章を書かせることで対応できる</strong>。応募者を減らしたいならエッセイを書かせても良いし、応募に（成績など）条件をつけても良い（それがダメなら一定の基準ではねればいい）。</p>
<p>個人的には、<a href="http://twitter.com/katozumi">加登住 眞</a>さんが使っている次の方法はなかなかいいと思う。</p>
<blockquote><p>ご名答。その場で交通費精算書を書いてもらってます。RT @<a rel="nofollow" href="http://twitter.com/rionaoki">rionaoki</a>: @<a rel="nofollow" href="http://twitter.com/kazemachiroman">kazemachiroman</a> その場で字を書いてもらうとかは双方にとってコストが小さいので面白いかもしれません。</p></blockquote>
<p>手書きの字で性格なんかを見たいなら、<strong>その場で書いてもらうのがいい</strong>。<strong>書き手のコストも読み手のコストも小さくなるし、本人の字であることも分かる</strong>。ここでは交通費精算書があがっているが、他の書類を記入してもらってもいいだろう。</p>
<p>私は字を書くのが好きで、意味もなく文章を紙に写しているなんてこともあるが、応募者も書くのが大変で採用者も読むのが大変という状況は解消されるべきだろう。とりあえず、手書きでなくていいという企業はその旨明示するのはどうだろう。</p>
<p>P.S.</p>
<p>この話はTwitterでの発言から始まりました。賛否はありますが、使ったことのない方は少し使ってみるといいと思います。私のアカウントは@<a rel="nofollow" href="http://twitter.com/rionaoki">rionaoki</a>です。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>フルタイム教授の減少</title>
		<link>http://rionaoki.net/2010/01/2561</link>
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		<pubDate>Sat, 02 Jan 2010 13:20:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
				<category><![CDATA[Regular Posts]]></category>
		<category><![CDATA[テニュア]]></category>
		<category><![CDATA[教育]]></category>
		<category><![CDATA[研究]]></category>
		<category><![CDATA[雇用]]></category>

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		<description><![CDATA[アメリカの大学ではフルタイムの教授は結構少ない。大学院生はもちろん、学部向けの授業は非常勤の先生（Adjunct Professor）によって教えられることが多い。 Strategy &#8211; Faculty &# &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2010/01/2561">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>アメリカの大学ではフルタイムの教授は結構少ない。大学院生はもちろん、学部向けの授業は非常勤の先生（Adjunct Professor）によって教えられることが多い。</p>
<p><a href="http://www.nytimes.com/2010/01/03/education/edlife/03strategy-t.html?hpw">Strategy &#8211; Faculty &#8211; The Case of the Vanishing Full-Time Professor &#8211; NYTimes.com</a></p>
<blockquote><p>In 1960, 75 percent of college instructors were full-time tenured or tenure-track professors; today only 27 percent are.</p></blockquote>
<p>このこと自体はよく知られていることがだが、実際の数字はショッキングだ。<strong>テニュアないしテニュアトラックの教授は1960年の75%から26%にまで落ちている</strong>そうだ。テニュアとは終身雇用のことで、大学はテニュア審査の対象となるポスト（tenure-track; Assistant Professor）を雇い、研究成果を元にそれを与えるかどうかを決めるものだ。テニュア制度の意義については以前説明した（<a title="テニュアの経済学" href="http://rionaoki.net/2009/11/1747">テニュアの経済学</a>）。</p>
<blockquote><p>“When a tenure-track position is empty,” says Gwendolyn Bradley, director of communications at the American Association of University Professors, “institutions are choosing to hire three part-timers to save money.”</p></blockquote>
<p>終身雇用を与えることは非常にコストリーなので、不景気になるとパートタイムの先生を使って必要なコマ数を確保することが増える。</p>
<p>フルタイムの教授の減少にはいくつかの問題点がある：</p>
<ol>
<li>研究者ポストの削減</li>
<li>学生への授業外のサポート不足</li>
<li>講師のリスク負担</li>
</ol>
<p>しかし、これらはそれほど深刻な問題とは言えない。まず研究者ポストの数についてだが、これはティーチングの数と紐付けされていること自体が適切でない。研究者の数については研究の必要性で判断すればよい。二つ目は制度的な問題だ。オフィススペースやメールボックスを整備したり、IT技術を導入したりすることで対処できる。最後は分野によるだろう。他の仕事がいくらでもある業界ではパートタイムの仕事はリスクにはならない。むしろ収入が分散する。</p>
<p>逆に、非常勤の教員が増えるメリットは多い：</p>
<ol>
<li>研究職との分業による効率化</li>
<li>実社会での経験に基づく授業・産業界へのコネクション</li>
<li>コスト削減</li>
</ol>
<p>1については大学で授業をとったことがあれば明らかだろう。フルタイムの教授の審査はほぼ完全に研究業績で行われるため、彼らは必ずしも教育に秀でているわけではない。入門コースのように、研究者が受け持ちたがらない授業を非常勤ないし教育に特化した教員が受け持つのは効率的だ。また、学生にとって研究者ではない先生がいることはプラスだ。どの大学であれ卒業生の多くは民間企業に就職する。研究者との接点がなくなるのは問題だが、選択できる限り問題はない。最後に非常勤の教員の給与は低い。これは一見教員にとって悪いことに聞こえるがそうでもない。自分でビジネスを行っている人間にとって大学で教えることは自分の評判・知名度を高めるというブランディングに使える。よって、本来の価格より低い給与でもクラスを受け持ってもらうことが可能だ。これは大学・学生にとっても、教える側にとってもプラスだ。</p>
<p><strong>民間から非常勤講師を招くという傾向はこれからも続くだろうし、日本でも急速に広まるだろう</strong>。ただ、その時に<strong>教える分野についてきちんとした知識を有していない自称専門家が入り込んでしまわないように注意する必要がある</strong>。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>終身雇用はなくなる</title>
		<link>http://rionaoki.net/2009/12/2288</link>
		<comments>http://rionaoki.net/2009/12/2288#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 19 Dec 2009 11:12:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
				<category><![CDATA[Regular Posts]]></category>
		<category><![CDATA[キャリア]]></category>
		<category><![CDATA[メカニズム]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>
		<category><![CDATA[雇用]]></category>

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		<description><![CDATA[日本の雇用についてのポストから： 終身雇用はなぜなくならないか &#8211; Chikirinの日記 (1)新卒採用 (2)年功序列 (3)終身雇用 これらが日本型雇用だという。何故これらがなくならないかについて以下の &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2009/12/2288">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>日本の雇用についてのポストから：</p>
<p><a href="http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/">終身雇用はなぜなくならないか &#8211; Chikirinの日記</a></p>
<blockquote><p>(1)新卒採用<br />
(2)年功序列<br />
(3)終身雇用</p></blockquote>
<p>これらが日本型雇用だという。何故これらがなくならないかについて以下のように説明している：</p>
<blockquote><p>大企業は、解雇規制があるからイヤイヤ“日本的雇用”を維持しているのではなく、それが自分達にとって得だと思える強固な理由があるからこそ、それを維持しているのだ。</p></blockquote>
<p>これは市場の仕組みを考えれば当然だろう。<strong>もし解雇規制が原因で合理性のない雇用慣習を採用しているのであれば、解雇規制が問題にならない新規企業に駆逐されるはずだ</strong>。</p>
<p>終身雇用の主なメリットは二種類ある：</p>
<ol>
<li><strong>社員のリスクを雇用主が負担できる</strong></li>
<li><strong>社員が雇用主に固有の人的投資をできる</strong></li>
</ol>
<p>1は社員の方がリスク回避的であるため、会社がそれをカバーできるなら給料を節約できるからだ（これはWin-Winだ）。会社員にとって解雇のコストが高いことを考えれば妥当だろう。</p>
<p>2は「“仕事のやり方”ではなく、“我が社のやり方”を知っている社員が望ましい」という部分と重なる。そういった企業固有の知識を習得するのは雇用が保証されていない限り割に合わない。</p>
<p>それに対して終身雇用最大のデメリットはまさに解雇が難しいことだ。解雇という脅しなしに社員を働かせなければならない。ただ、これは成果主義が成立しないということではない。将来の処遇を使ってそれなりのインセンティブを与えることは可能だ。</p>
<p>このように<strong>長年続いてきた終身雇用制度にはそれなりの合理性がある</strong>。<strong>でなければそんなシステムが維持されるわけはない</strong>。しかし、終身雇用が続く、最も大きな原因は労働市場の硬直性だ：</p>
<blockquote><p>今や日本の労働市場では中途人材の新規獲得コストが異常に高くなり（＝高品質人材の中途採用市場が整備されないままとなり）、企業は今更方針を変えられなくなってしまっている。</p></blockquote>
<p>上の部分がそれを表している。<strong>長年、新卒採用・終身雇用に依存してきた社会には健全な労働市場が育たない。終身雇用が当たり前だと途中で労働市場でる人間は何か問題があるという悪いシグナルを送ってしまう</strong>。そのため中途労働市場が機能せず、新卒採用・終身雇用という制度はさらに強化されてしまう。<strong>これを何十年も続けた結果が履歴書が気になってブラック企業を辞めることもできない社会だ</strong>。</p>
<p>しかし、この一見強固に見えるサイクルにも解れが見え始めた。この悪循環は中途の労働者が悪いシグナルをもっているというのが原因だ。<strong>リストラをする企業や破産する企業が出てくれば、悪いシグナルは減少し、逆のサイクルがまわり始める</strong>。中途労働市場が改善、新卒採用の重要性低下、労働者にとっての終身雇用の価値低下、転職の増加、さらなる中途労働市場の改善という流れだ。</p>
<blockquote><p>つまりはこのように大企業側にも日本的雇用はいろいろメリットがあるわけで、だから簡単には崩れないのだと思った。</p></blockquote>
<p>確かに今すぐに日本的雇用がなくなることはないだろうが、<strong>上のサイクルが逆にまわり始める時に一気に崩れ去っていくだろう</strong>。経済全体が伸びていかない以上、この流れを止めることはできない。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>いい職場って何？</title>
		<link>http://rionaoki.net/2009/12/2255</link>
		<comments>http://rionaoki.net/2009/12/2255#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 16 Dec 2009 19:03:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Rion</dc:creator>
				<category><![CDATA[Regular Posts]]></category>
		<category><![CDATA[キャリア]]></category>
		<category><![CDATA[ジェンダー]]></category>
		<category><![CDATA[雇用]]></category>

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		<description><![CDATA[どんな職場がこれからの世代に必要なのか。日本が追いつくのはまだ先だろうがアメリカの状況について丁度とってもわかりやすいエントリーがあったのでご紹介： Announcing: Brazen Careerist Top 50 &#8230; <a href="http://rionaoki.net/2009/12/2255">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>どんな職場がこれからの世代に必要なのか。日本が追いつくのはまだ先だろうがアメリカの状況について丁度とってもわかりやすいエントリーがあったのでご紹介：</p>
<p><a href="http://blog.penelopetrunk.com/2009/12/16/announcing-the-brazen-careerist-top-50-places-to-work/?utm_source=feedburner&amp;utm_medium=feed&amp;utm_campaign=Feed%3A+BrazenCareerist+%28Brazen+Careerist+-+by+Penelope+Trunk%29">Announcing: Brazen Careerist Top 50 Places to Work | Penelope Trunk&#8217;s Brazen Careerist</a></p>
<blockquote><p><strong>1. Salary negotiations are over. </strong></p></blockquote>
<p>サラリーの交渉の時代は終わった。</p>
<blockquote><p>Gen Y doesn’t consider salary to be a huge factor in choosing a place to work because Gen Y knows that <a href="http://www.payscale.com/">salary data is public</a>. The days when <a href="http://www.msnbc.msn.com/id/18920357/">a company can screw you</a> by underpaying you are over.</p></blockquote>
<p>今やサラリーの情報は共有されている。どこの会社がどのポジションにいくら払っているかなんてネット上で調べることができる（注）。<strong>情報がオープンで労働者が仕事を選べるのであれば、サラリーは自動的に市場の水準になる</strong>。競争市場に近づいている。</p>
<p>日本ではいまだに成果主義の是非を論じている人が多数いるが、時代遅れもいいところだろう。<strong>成果主義は流動的な労働市場と組み合わせでなければ機能しない</strong>。<strong>そして流動的な労働市場の行き着く先は市場による労働者の評価だ</strong>。「主義」のはいる余地はない。ものを売り買いするときに普通主義主張は登場しない。そういうことだ。日本でもこの方向性は変わらない。</p>
<p>（注）日本ではどこにあるのだろうか。これはビジネスになる。</p>
<blockquote><p><strong>2. Social entrepreneurship is stupid. </strong></p></blockquote>
<p>社会起業家なんてものはない。</p>
<blockquote><p>It’s stupid because you don’t’ need to be calling yourself a social entrepreneur in order to save the world. <a href="http://blog.penelopetrunk.com/2009/10/30/the-shrinking-gap-between-nonprofit-and-for-profit/">We no longer divide the world</a> into non-profit people who are do-gooders and for-profit people who are money-grubbers. We are all here to do good. After all, what else is worth living for?</p></blockquote>
<p>これは最近<a href="http://rionaoki.net/2009/12/2242">社会起業家に関する論争</a>、<a href="http://rionaoki.net/2009/12/2169">「金儲け＝悪」の話を絵で説明してみる</a>、<a href="http://rionaoki.net/2009/12/2130">ビジネスをしてお金を稼いで社会のためになろう</a>などで繰り返し主張していることだ。<strong>営利が悪・非営利が善という時代は終わり</strong>（参考：<a href="http://rionaoki.net/2009/11/1438">非営利と営利との違い</a>）、<strong>誰もが何か社会のためになることをしようとしている</strong>。逆に自分たちは社会起業家だと謳うことは、ものの捉え方が古いということだ。新しい優秀な人材を採用したいならやめたほうがいい。</p>
<blockquote><p><strong>3. Self-reported flexible workplaces are BS. </strong></p></blockquote>
<p>自称フレキシブルな職場なんて意味ない。</p>
<blockquote><p>Flexibility is not something that Gen Y wants. It’s something everyone wants. The idea that we are going to run our lives around our work is ridiculous. <a href="http://blog.penelopetrunk.com/2007/04/02/twentysomething-why-i-dont-want-worklife-balance/">It doesn’t work</a>. We want to make each aspect of our life work well with the other aspects.</p></blockquote>
<p>フレキシビリティは新しい世代の特徴ではなく、誰もが必要とするものだ。仕事が人生という生き方はうまくいかない。</p>
<blockquote><p>In our Top 50 list we judge by how close a company gets to hiring 50% women. This is not scientifically proven, but it is true that while all demographics complain about inflexible hours, <a href="http://knowledge.wpcarey.asu.edu/article.cfm?articleid=1404">women will leave the company</a> over it.</p></blockquote>
<p><strong>どの会社もフレキシビリティを主張しているのだから、言葉に耳を傾けてもしょうがない</strong>（みんなが欲しがっているならチープトークは何の情報も伝えない）。実際の行動をみる必要がある。その簡単な判定方法として女性の比率を挙げている。女性が多いかそれ自体が問題なのではなく、それで職場の環境を判定するのだ。これは非常に経済学的なものの見方だ。</p>
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