オラクル・サン合併承認

OracleとSunとの合併について、司法省はハート・スコット・ロディノ法に基づく審査を終了した模様。司法省のプレスリリース等はまだ出ていない。

U.S. Department of Justice Approves Oracle Acquisition of Sun

両者ともIT業界では非常に有名な企業なので大きな注目が集まっているが、提供する商品・サービスの面ではあまりオーバーラップがない。

Oracleは2005年にERPを提供するPeopleSoftと合併しており、司法省及び十の州政府が合併を阻止するために訴訟をおこしている。この時の司法省の論点は、ERPは対象とする企業の規模に応じて三つに分けられ、その中で最も複雑な部分は寡占的な市場であり合併は反競争的だというものだった。しかしその際、最終的に司法省は敗訴しており、前回と比較すると問題点の少ない今回のケースで訴訟に至らないとは自然というところか。

むしろ業界ではオープンソースに友好的であったSunが持つ知的財産がOracleのもとでどのように扱われるかが注目されている(下記関連ニュース参照)。

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