GREの得点分布

GREの統計を少しグラフにしてみた。GRE(Graduate Record Examination)はアメリカの大学院受験に必要な試験だ。主に語彙力を問うVerbal、数的能力を問うQuantitativeが使われる。

まずは何点とったら上位何パーセントに入るかを示すグラフ:gre_chart

GREのスコアは素点ではないので解釈が困難だが、何となく自分の位置を確かめるのにはいい。Quantitativeが満点で100になっていないのは満点が6%いるためだ。言い換えれば満点でも上位6%であることしか分からない。

major

こちらは大きな分野別の中央値得点だ。当然理系のほうがQuantitativeが強い。おまけで経済学をつけておいたが理系に近いのがよくわかる(経済学は社会科学に含まれる)。Quantitativeの中央値が700を越えている細項目は工学系を除くとMathematical Sciences, Physics and Astronomy, Banking and Financeだけだ。しかも三つ目は経済学と受験者のプールがほとんど同じだ。

ただ、この数字も解釈は難しい。GREのスコアは専攻の性質だけでなく人気でも決まるからだ。アメリカでの研究レベルが高い分野や卒業後の収入が高い分野では留学生の受験が増え、Quantitativeのスコアが上がり、Verbalのスコアが落ちる(GREのVerbalは外国人には極めて難易度が高い)。例えば総合点が一番高いのは物理学のV533Q736だろうがこれは物理学者が英語に強いという意味ではない。工学が一般に高得点なのは仕事に直結しており、インド人や中国人が多いためだろう。

P.S. 経済学での受験を考えられている方はQuantitativeで満点は必ずとりましょう(まあ何もやらなくてもいいでしょうが)。Verbalはどうでもいいです。TOEFLで100だけとっておきましょう(CBT250 / PBT600)。

GREの得点分布” への5件のコメント

  1. わぉ、参考になります。
    建築学はまたちょっと違うかもしれませんが、総合的に見て自分の位置が分かりました・・・。
    V800って、いるんですね。ひぇ!

  2. えーと、総合的に見なくても建築がどうかは分かるよ:) リンク先の資料をご覧くださいな。

    Architecture and Environment DesignはVの中位点が470、Qの中位点が604だね。V800は上位0.1%、Q800は上位2.4%になるね。

    ちなみにEconomicsだとQは800取っても上位18.5%にしかならないので上位大学の受験者は殆ど全員満点。。。

    V800は凄いよ。彼はメールをやり取りするたびに見たことのない英単語を駆使してるから勉強になるw。

  3. ピンバック: GREの得点分布2 » 経済学101

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