Twitterの曖昧な収益戦略

Twitterが収益源を探していることについては過去に触れたが、また新しい動きがあったようだ。

Fees Coming for Firms Earning Income From Twitter

TwitterのAPI TOSが5/25付けで更新された。その中の一節が問題だ。

In cases where Twitter content is the basis (in whole or in part) of the advertising sale, we require you to compensate us (recoupable against any fees payable to Twitter for data licensing).

Twitterのコンテンツをもとに広告収入を得ている場合にはTwitterに支払いをするという項目だ。しかし、実際にどのような形態で広告収入を分け合うのかについての規定は全くない。

“We’re not trying to prevent people from building businesses,” says Tony Wang, a Twitter business development executive who joined my call with Costolo today.

もちろん、Twitterエコシステム自体を壊してしまってはしょうがないことはTwitterも認識してはいるが、不透明なTOSは新しい試みを難しくする。事後的=成功した場合に、Twitterがその分け前を要求するインセンティブがあり、起業家はそれを見越して行動するからだ。

“We’re saying if there’s this thing you’re doing, and you’re selling ads against it, and it’s really big, we want to participate in that.”

例え収益が大きい場合と口約束したところで、埋没費用の大きなビジネスを展開するのは難しいだろう。

After a day of discussion, Twitter has tweaked its language in its terms of service, swapping out  “In cases where Twitter content is the basis (in whole or in part) of the advertising sale” with “In cases where Twitter content is the primary basis of the advertising sale”.

現在、Twitterが単に利用されているだけでなく、それが主要なコンテンツである場合という風に文言が変更されている。これで単にTwitterのウィジェットを利用しているブログなんかは除外された。しかし、その境界が曖昧なことは変わらない。Twitterの収益源の模索はどう続いていくだろうか。

Twitterの曖昧な収益戦略” への3件のコメント

  1. ピンバック: Tweets that mention Twitterの曖昧な収益戦略 » 経済学101 -- Topsy.com

  2. いつも楽しく拝見しております。

    twitter API を叩いて収益事業をやっているのに、このエントリではじめて気がつきました(汗)。「ウチを直撃か!?」ということで思わずコメントしています。

    私たちの場合広告ではなく、twitterさんの想定外のようですが、まさにご指摘のとおり、事後的に費用が発生するかもね、というプラットフォームはなかなか厄介です。

    実務上最大の懸念は、twitterさんとの収益シェアをご提案しようにも、収益がmaterialになる以前は、口もきいていただけない、つまり世界中の小さな3rd partyと交渉するのは非現実的なのではないかという点です。厳密にいえばB/Sにallowance積んでおくとか(笑)??

    幸い私たちの場合、収益に占めるtwitter関係の割合は低いので、ルールが変更されても反応戦略はありますが、twitterに大きく依存しているビジネスモデルは悩ましいでしょうね。

    ということで今回は、仕事の参考にもなり感謝です。

    • こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。

      私もふと何かで見かけただけのニュースなんですが、よく見ると大きな変化だったので紹介させていただきました。

      twitterはエコシステムをうまく作ることで支持を広げてきたのでもう少し慎重な戦略を取った方がいいきがします。日本とアメリカでは商慣習が違うというのもありますが。

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