フランス人学者Guy Sormanによる日本衰退についてのエントリー:
Japan’s Road to Harmonious Decline from Project Syndicate
From 1988 to 1993, the legal work week fell 10%, from 44 hours to 40. This, as much as anything, helped to bring Japan’s long-running post-WWII economic “miracle” to its knees.
日本の成長が止まったのは労働時間の短縮だと主張しているが、実労働時間は本当に減ったのだろうか。少なくとも自分の知り合いを見ると死ぬほど働いてる人が大多数のように思う。
Moreover, public opinion never supported Koizumi’s policy, which was alleged then, as it is now, to be a source of inequality.
そうだろうか。小泉政権の経済政策は人気があったような気がする。それに対し民主党政権については次のように述べている。
The recent electoral triumph of Yukio Hatoyama’s untested DPJ thus confirmed the popular wish not to follow America’s free-market model. Hatoyama makes no economic sense in declaring that growth is important but that happiness comes first. Nevertheless, this sentiment does reflect the mood of many Japanese.
鳩山政権の政策の多くが経済学的には意味不明なのはまさにその通り。
しかし、今回民主党が劇的な勝利を遂げたのでのは政策や思想の問題なんだろうか。むしろ近年選挙結果の振れ幅が異常に大きくなったことのほうが印象的だ。
one must ask whether today’s Japanese are willing to work more in order to catch up with the United States and to lead Asia development
いやだから、これ以上働くのは無理だと思う。どこをどう見てもアメリカ人のほうが働いていない。
どうも記事全体がメディアでの日本の報道を丸飲みにして執筆されているように思われるのだがどうだろう。まあ日本政治についても、マクロ・成長論についても詳しくないので何とも言えないのではあるが。
リンク先記事、あまり論理的な内容ではないですね。日本の生産性が低いことが問題だと仮定して、需要不足な社会で労働時間を増やしても、生産性はむしろ低下すると思うのですが、、。
週休二日制の導入が経済停滞の原因だと言っている人は、日本には10年前くらいからいますが、あまりまともに相手にされてないですね。何も考えずにデータだけ見れば、そう見えてしまうけど。
私も需要不足というか金融的な問題のほうが重要だと思います(まあ素人の考えですが)。
週休二日制の話は単なる相関な気がしますね。それが問題なら他の国も停滞するでしょうし。