日本の強みは集積経済
日本国内のグローバル化において、グローバル化が日本に及ぼす影響を日本国内での地方の衰退と比較し、「東京が地方の政令指定都市のような存在になる」と主張した。この変化はWillyさんが指摘されたように、
もっともマクロ的な指標から考えると日本が他の先進国対比で衰退するスピードはそれほど急速ではないと思います。例えば日米の一人当たり経済成長率を比べ ると米の方が高いと思いますが、その差は大きめに見積もって1%程度です。Medianで比べたらもっと小さいか、逆転の可能性もあるでしょう。
一部の論者が騒ぎ立てるほど急速には進まないが、徐々に進行していく。そのとき、日本の強みは何だろうか。
私は、将来日本の最大の強みは東京という巨大集積経済になると考える。都市の集積経済(urban agglomeration)の経済効果は莫大だ。規模の小さな経済地域では成立しないようなビジネスも可能だし、集中した都市機能は企業活動を効率化する。また環境税を含めた資源価格の高騰は地理的な集中を有利にする。地価が高すぎると言う向きもあるが、地価の高さは逆に集積経済のメリットがどれだけ大きいかを示している。
再び国内との対比に戻れば都市の優位性は明らかだろう。都心部への労働人口の集中は総体としての地方の衰退をもたらしたが、その程度は地方の中でも辺境の地域において深刻であり、地方でもっともうまくやっているのはもともと規模のある都市部である。それが世界規模で進行するのなら、日本の頼みの綱は東京ということになる。
東京の規模
東京が大都市であることは誰でも知っているが、その経済規模が本当にずば抜けたものであることはあまり知られていない。行政区域としての東京、すなわち東京二十三区、の人口は約880万人で世界11位に過ぎない(首位はインドのムンバイで約1,300万人だ)。しかし、行政区域がどこでしきられているかは経済的には重要ではない。例え、街の名前が違っていても街が完全に連続していれば途中で区切ることに経済的な意味はないし、ほとんどの人が東京に勤めているようなベッドタウンは実質的には東京の一部だ。
このような実質的な指標においては東京という都市は世界でも群を抜いて大規模だ。例えば、人口密度を元にしている国連による都市圏のトップ10は以下の通りだ(Wikipedia; World Urbanization Prospects: The 2007 Revision Population Database):
- 東京(日本):35,676,000人
- ニューヨーク(アメリカ):19,040,000人
- メキシコシティ(メキシコ):19,028,000人
- ムンバイ(インド):18,978,000人
- サンパウロ(ブラジル):18,845,000人
- デリー(インド):15,926,000人
- 上海(中国):14,987,000人
- カルカッタ(インド):14,787,000人
- ダッカ(バングラディシュ):13,485,000人
- ブエノスアイレス(アルゼンチン):12,795,000人
東京がいかに巨大かがよく分かる。人口が急激に伸びているインドの都市が目立つが、それでも東京の半分程度の規模だ。私が今住んでいるサンフランシスコとイーストベイを含む都市圏は人口・面積ともに東京都市圏の十分の一だ(道理で田舎っぽい気がするわけだ)。
もしグローバル化によって都市への集積が進行し、都市経済の重要性が増すのであれば日本という国にとって東京の重要性はさらに増していくはずだ。
東京に集中するビジネス
近年の資源価格の高騰・去年からの世界的な不況・円高の急速な進行もあり、日本企業の収益は悪化しているが、東京への主要ビジネスの集積は変わっていない。これをFortune Global 500を使って見てみよう。2009年度のGlobal 500のトップ10は石油会社が台頭しており(参考:原油買うので手一杯)、日本の企業としては唯一トヨタ自動車が10位に入っているだけだ(石油関連以外ではあとWalmartとING Groupが入っている)。しかもトヨタは今年赤字決算であった。
しかし、Fortune 500に入る企業がどこに所在しているかを見ると面白いことが分かる(Wikipedia)。
- アメリカ:140社
- 日本:68社
- フランス:40社
- ドイツ:39社
- 中国:37社
中国経済の拡大もあり、徐々に数は減らしているものの日本には多くの大企業が残っている。これをさらに都市別にすると、その東京への一極集中具合が分かる。
- 東京:51社
- パリ:27社
- 北京:26社
- ニューヨーク:18社
- ロンドン:15社
ここでも東京の規模は圧倒的だ。二位・三位のフランス・中国もまた中央集権的な国家だ。
まとめ
グローバル化が国内での都心への人口集中同様の効果をもたらすのであれば、日本の中心としての東京の重要性は増していく。東京は現時点で世界最大の集積経済であり、グローバル化で日本の国としての相対的優位がなくなっても、その地位を維持していく。地方へのばらまきをやめ、東京都市圏への適切な投資を行っていくことが重要になるだろう。
コメントに関する追記
- ソウルが都市圏トップ10に入っていないのは都市圏の定義の仕方とデータ不足によるものです。雇用をベースにした都市圏の定義では2位につけるものもありますね。しかし東京都市圏が群を抜いているというのはかなり頑強な事実ないように思います。
- 東京一極集中のリスクについて複数のコメントを頂きました。最もな懸念であり、都市国家である香港やシンガポールはいずれも国防の面で脆弱なのは否めません。ただ、リスクを理由に第二新都心設置や首都移転をしてもよい結果になるとは思いませんし、何より現在の地方への移転の根拠は東京の都市としてのリスク分散ではないでしょう。また、ここでの主張は東京へ資源を集中させるというよりも、現状の地方への莫大な移転を控えて適切な投資を行うという穏当なものです。この問題についてはコメント欄の毒之助さんやWillyさんの発言をご覧ください。
- 都市部と地方での公平性の問題についてはasatsumaさんから、相続税をキーにコメントを頂いたのでご覧ください。
- 日本で二番目の規模を誇る大阪大都市圏は世界で見ると大体十位ぐらいです。ちなみに都市の規模についてはジップの法則が成立することが知られています。
- 東京に消費地以外の意味があるのかについては、世界規模の企業の本社が集中しているということで十分説明できています。工場だけが東京になくても付加価値を生み出しているのは東京でしょう。
- 「金融もITもサービス産業も生産性が低い」:輸出入は比較優位で決まるのですべての生産性が低い国はありません。分散したら一段と生産性が落ちるでしょう。
- 「東京には大半の人は住めない。子供を生んで育てるサイクルがない。」:先進国なら概ねどこでも同じです。親が地方にいる過渡期なのが原因かもしれません。
- 「地方都市集積はダメ?」できればいいですが、補助金を回しても寂れる一方なので現実的な財政出動では不可能でしょう。
- 「東京の込み具合は頭おかしいとしか思えない。」あれはあれで非常に効率的ですし、きちんと投資すればかなり緩和できるのでは。密度の低い街は人と会うのも大変ですよね。
- 「東京に投資するいうても、道路と高層建築(基本その地代)につっこんでるだけやん。」:高層建築と交通機関への投資は重要では。同じことを地方でやる現状よりははるかに効率的でしょう。
- 「「東京都市圏は世界的にも凄い→東京への投資が重要」って物凄い論理の飛躍だな。」:東京の資源が地方へ吸い上げられていても東京都市圏がすごいというのは東京への投資が効率的である可能性の高さを示すと考えます。
- 「東京だけの一極集中は賛成できない。」:他のコメントにも共通しますが、一極集中を推し進めようという積極主張ではありません。大都市へ集中していくという経済の流れに税金で対抗するのはやめよう程度です。
- 「多くの物の遠隔地からの供給コストが抜けてる。」:地方も自給自足ではありません。また供給コストはすでに価格に織り込まれています。
- 小泉政権で既に行われた的コメントがいくつかありましたが、それは正しいかどうかとは関係ありません。
- 他所で既に同様のことが論じられているというのも当然そうだと思います。リンクされている場所以外は見ていないので何か新しい見方を提示できていれば幸いです。
- トヨタは愛知ですがトヨタが発展したのは地方への所得移転ではないでしょう。またこれから国際的な規模の企業が生まれるとしたらそれは大都市、特に東京になるように思います。
- 都道府県のデータを表にされている方がいらっしゃいました。
- 「データが都市人口と会社数だけで、この主張を信用していいものか正直疑う。」:どんな主張も疑うべきだと思います。これはブログなのでとりあえず二点程意外に知られていない事実を紹介しました。定性的にはこういう考え方もできるということなので、定量的な話は実証しないと分かりません。
国家という括りが重要とみなされ続ける前提だと、東京一極集中はリスクを分散出来ないというデメリットもあるのではないでしょうか。極端な話、天災や戦争が起こって東京がやられてしまえば、日本はもうおしまいということになる危険はありますよね。
そこまで壊滅的な破壊が起こり得るかというのは疑問かもれしれませんが。
なぜかWordpressにスパム認定されがちな毒之助、いつもコメントありがとうございます(笑)。
>東京一極集中はリスクを分散出来ないというデメリットもあるのではないでしょうか。
戦争や地震のリスクはありますね。しかし、壊滅リスクを引き合いに出して第二新都心とか首都移転とか主張して資源を無駄遣いするパターンが多いのが気掛かりです。
東京に集中させようというところまでいかなくても、現状の地方への莫大な資源移動は控える程度であればそれほど大きな問題もないかと思います。
ピンバック: ATS Online / 田邊健一blog
東京に昔からいる人の既得権益に関する「既得権益というかメリットは価格に織り込まれているのでは。」について。
主体を遺伝子レベルで捉えるなら価格に織り込まれているといえそうな気はします。
私は個人レベルで捉えるので、親子一体とは捉えず、そして東京に引っ越してきた身としては、都内の広い住宅を当たり前のように相続している人が妬ましくなってしまうのです。(自分だって日本に生まれたということだけで充分な既得権益がありますし、親の脛をかじって大学院まで行かせてもらったことには感謝しなければならないのですが)
といっても、相続課税については半分賛成半分反対という立場で、必ずしも機会平等のために相続税率を100%にすべきとまで考えるわけでもないのですが。
毒の介さんの視点と関連しますが、国家の括りを現状で固定すると、一極集中のメリットを活かしきれないと思います。地方への補助金や公共投資も、農業等、生産性の低い分野への補助金も政治的に辞めることができません。例えば香港・シンガポールより上を目指すなら、東京を国家として独立させる以外に方法はないでしょうね。その際、この記事で述べられているように、都市圏のメリットを活かす形で一都三県あたりの都市圏で考える必要があるかも知れません。
asatsumaさん:
>都内の広い住宅を当たり前のように相続している人が妬ましくなってしまうのです。
これは住宅価格には織り込まれているので、都会対地方という軸を使わなくても普通の相続税でいいと思いますがいかがでしょうか。
>といっても、相続課税については半分賛成半分反対という立場で、必ずしも機会平等のために相続税率を100%にすべきとまで考えるわけでもないのですが。
相続課税は金融資産に課税するか否かと同じ問題に思えます。稼いだ時に所得税、相続時に相続税、消費したときに消費税となりますから、相続税が高いと貯蓄へのインセンティブが歪みそうです。本当はコントロールな属性に基づいて課税したいと思いますが、平等性の問題もあって難しいそうですね。
Willyさん:
>例えば香港・シンガポールより上を目指すなら、東京を国家として独立させる以外に方法はないでしょうね
単独都市国家に対抗するのは本当に難しそうです。しかし、逆に国家単位でみればこれらの都市国家は軍事的には極めて脆弱ですね。平和な世の中ではそちらのほうが効率がよいでしょうが。
>都市圏のメリットを活かす形で一都三県あたりの都市圏で考える必要があるかも知れません。
都市圏という観点はもう少し受け入れられるべきだと思います。行政区分に関しても政治ばかりで実質的なつながりが重視されていません。例えば東京と埼玉は同じ経済圏で互いに外部性を持っているので完全に別の政治・行政組織で管理されれば全体としての最適な管理はできません。まあそのための国であり道州制かもしれませんが。
住宅については相続課税にあたり概ね二割評価になります(1億円の住宅の相続課税における評価は2000万円)。100%で評価すべきだという私みたいな意見に対しては「追い出し課税はけしからない」となるのです(コミュニティとしての価値を課税ごときが破壊するのはけしからない、ということのようです)。住宅を相続する人の既得権益が、これから住宅を探そうとする人の利害よりも重視されている訳です。
「都会対地方という軸を使わなくても」というのは仰るとおりで、住宅の相続がこんなに優遇されてなければ、そんなに私も妬みません。
相続課税が貯蓄のインセンティヴを歪めるというのは半分ご尤も。なので私は相続課税に半分くらい否定的です。
ただし遺産を残す動機次第で最適な課税方法は変わりうると考えていまして、例えば親が老後の面倒を見てもらう見返りとして遺産を残す場合、子の相続は労働の見返りとしての対価ですから、理想としては賃金と同じように課税するべきでしょう(この点に関しては、通常の世帯内労働に関する帰属所得も非課税だから、相続が労働の対価であっても非課税でいいじゃないか、とも考えられますが)。子の労働の見返りが住宅であっても低額評価することの正当性は弱いと思っています。
注記を。
相続課税による二重課税は金融所得にまつわる二重課税と異なります。金融所得課税がけしからないという人は、概ね金銭の時間的価値に課税することがけしからないと言っています。他方、相続・贈与税がけしからないという人は、被相続人・贈与者と相続人・受贈者との二重計上がけしからないと言っているのだと思います。
後者の二重計上によっても貯蓄のインセンティヴが歪みうるので上では「ご尤も」と書きましたが、後者の二重計上が常に貯蓄のインセンティヴを歪める訳ではない(遺産動機次第で変わると推測される)ので、「半分」ご尤もと書いた由です。
>住宅の相続がこんなに優遇されてなければ、そんなに私も妬みません。
確かにこれなら住む場所と相続が絡んでくるのも分かります。アメリカでもそうですが、なぜか持ち家はやたら優遇されますよね。
>コミュニティとしての価値を課税ごときが破壊するのはけしからない
こんなの何をいってんのか分かりませんし。どこにでも住む権利が保障されているわけではないのに。
>ただし遺産を残す動機次第で最適な課税方法は変わりうる
非常にもっともなご意見だと思います。単に老後が心配で貯めたけど思ったより早く亡くなり余ったということもありますね。この場合は保険年金市場である程度解決できそうです。
>相続課税による二重課税は金融所得にまつわる二重課税と異なります。
ご教示ありがとうございます。
全面的に賛成です。もっと都市に人口とお金を集めるべきだと思います。この前父にそういうと田舎にあこがれる父は「そんなことしたら地方の人の仕事がなくなるじゃないか!」と怒鳴られましたww
GeekyEconomistさん:
>もっと都市に人口とお金を集めるべきだと思います。
積極的に集めなくても、今逆向きに流れているのを是正するだけでも効果はあります。
>この前父にそういうと田舎にあこがれる父は「そんなことしたら地方の人の仕事がなくなるじゃないか!」と怒鳴られましたww
中学生ぐらいのとき愛媛に住んでいた祖父に同じようなことをいって諭された記憶が。。。
ピンバック: links for 2009-12-26 « 個人的な雑記
“Fortune Global 500”
のリンク先とtitleが逆っぽい気がします
ご指摘ありがとうございます。修正致しました。
一言、二言。
現在の東京の繁栄は、地方と発展途上国並びに外国のバックアップで成り立っている。
東京の維持には地方への投資も必要不可欠では?
東京への集中論には、何といいますか、現実知らずの感覚をどうしても覚えます。
>東京の維持には地方への投資も必要不可欠では?
それが現在の地方交付金ですが、有効に機能しているとは思いません。
貿易の流れを見ても先進国の経済に対しての発展途上国の寄与は少ないように思います。
>東京への集中論には、何といいますか、現実知らずの感覚をどうしても覚えます。
感覚では他の人を納得させられないので、それに頼らず議論する必要があると考えています。
blogへのコメントありがとうございました。リンクを追加しました。
東京が現時点で日本の中でも優位的にインフラ等を持っているのは事実ですが、だからといって、リソースの分散は結局無駄打ちに終わるのが関の山だと思います。
地方の活性化は大切な問題ですが、その地方にしかないリソースと投資規模を考えた上で活性化をした方がいいと私は考えています。
現在の公共投資は、地方を東京化(都市化)しているのに近いものを覚えます。
有事の問題や、地方の活性化の問題もありますが、経済は東京がになうというのは、一つ日本の中での役割分担なのではないでしょうか?
>地方の活性化は大切な問題ですが、その地方にしかないリソースと投資規模を考えた上で活性化をした方がいいと私は考えています。
地方活性化が必要というのは理論的にはありえるんですが、実際にやろうとすると政治の舞台になって無駄になると考えています。
>現在の公共投資は、地方を東京化(都市化)しているのに近いものを覚えます。
そのとおりだと思います。地方にお金を出すと地方の中の都市部に流れる。これはあるグループを対象に再配分を行うときに常につきまとう問題だと思います。
>有事の問題や、地方の活性化の問題もありますが、経済は東京がになうというのは、一つ日本の中での役割分担なのではないでしょうか?
リスクはありますが、効率的な解決策がない以上補助金の無駄遣いになるぐらいなら東京を積極活用すべきだと思います。
ピンバック: 日記
思っている事を言葉にしてくれて、ありがとう!
常々地方へのばらまきには苦々しい思いをしていました。東京人の稼ぎをなぜ地方に貢がなければならないのか?
好きで地方に住んでいるんだから、人に頼らず自分たちでがんばってみろ!と言いたいですね。
極論ですが、東京だけ独立して一国2制度のような形にするのはどうでしょうか?東京国は石原大統領にまかせて、民主は地方国にあげるから勝手にやってください(笑)
そうすればシンガポールを超える最強都市国家が誕生するのになぁ。
>常々地方へのばらまきには苦々しい思いをしていました。東京人の稼ぎをなぜ地方に貢がなければならないのか?
十分な根拠が示されているとは言い難いですよね。
>好きで地方に住んでいるんだから、人に頼らず自分たちでがんばってみろ!と言いたいですね。
好きな場所に住む権利があるわけではありませんね。現状の地方への財政支援は行き過ぎだと思います。
>極論ですが、東京だけ独立して一国2制度のような形にするのはどうでしょうか?
誰にとっていいのかという話になります。国の境がどこになるべきかというのは政府の規模にもよりそうです。
>東京国は石原大統領にまかせて、
石原さんの経済政策は褒められたものじゃないと思います。
>民主は地方国にあげるから勝手にやってください(笑)
民主党の経済政策はどうしようもないですね。
長年にわたり、既得権益と汚職の温床になってしまっている街を中心にして、日本が、これからの国際社会に通用する競争力をつけられるとは考えにくいです。
新しい国造りのためには、遷都を含めて国の在り方を再検討し、東京での既得権益に巣食うノンワーキングリッチを他の場所に移して働かせた方がいいと思います。
日本が国際競争力を失った一番大きな原因は、高コスト化ですが、東京中心の政治と経済を維持する場合、高コスト社会を変えることができそうにありません。
東京にスラム街が増えていくようになる前に、首都機能を分散し、社会、経済を再活性化するのが良策だと思います。
>新しい国造りのためには、遷都を含めて国の在り方を再検討し、
私には遷都がうまくいくシナリオが見えません。一から大都市を作るのは難しいと思います。
>東京での既得権益に巣食うノンワーキングリッチを他の場所に移して働かせた方がいいと思います。
既得権益とノンワーキングリッチは違う概念なので切り離して考えた方がよいのでは?
あとノンワーキングリッチは定義上働かないように思えます。
>日本が国際競争力を失った一番大きな原因は、高コスト化ですが
国際競争力の定義は何でしょう。
ところで専門家さんは何の専門家でいらっしゃるのでしょうか。
ピンバック: 統計学+ε: 米国留学・研究生活
国による政策で東京一極集中が進められたのでしょうか?歴史的に地方から東京への本社移転が進んでるようですし。
あと、人口一極集中はインフラ不足を招くように思います。
>あと、人口一極集中はインフラ不足を招くように思います。
インフラ不足を招いているのは地方への移転でしょう。それでも東京への本社移転が進むことは、集積の経済効果の高さを表しているように思います。
インフラ不足というのは、待機児童問題での施設問題とか高齢者施設のことです。経済効果のおかげでの地価高騰で施設建設が進まないという報道も見たので。
あと満員電車や渋滞はインフラとして不足を感じます。
>待機児童問題での施設問題とか高齢者施設のことです。
これは集積が問題ではなく、規制が問題なのでは。
>地価高騰で施設建設が進まないという報道も見たので。
地下が高くて建設できないのであれば、その施設の社会的な価値が他の用途に比べて低いということではないでしょうか。
>あと満員電車や渋滞はインフラとして不足を感じます。
これは投資不足だと思います。
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