世界各国で事業運営を行う際の容易さについてのランキングがある。リンク先は日本の2010年分だ:
Doing Business in Japan – Doing Business – The World Bank Group
様々な指標を作ってまとめてある。世銀傘下の国際金融公社(IFC) が作成している。日本のスコアはというとOECDの中で15番ということで平凡だ(OECD参加国は30だ)。税金(の支払い及びそのための事務)が非常 に低く、企業を起こすための手間や建築許可・労働関係・資産登録が低め。逆に破産関係では世界一位、契約の履行や資金調達もスコアが高い。
スコアの作り方によるが、規制関係が弱めで、逆に民間での取引や司法制度が望ましい傾向がある。また事業を始めるのは困難にも関わらず、事業を終了するないし再生するのは簡単だというのも面白い。特にRecovery Rateの92.5%はOECD平均が68.6%とされており印象的だ。但しその定義は、
The recovery rate is recorded as cents on the dollar recouped by creditors through the bankruptcy, insolvency or debt enforcement proceedings. The calculation takes into account whether the business emerges from the proceedings as a going concern as well as costs and the loss in value due to the time spent closing down.
とされており必ずしも望ましいとは限らない。破産した企業に資金提供を続けることで企業を存続させれば100と計算されるようだ。
ちなみに作成チームの紹介もあり、International Businessを始め色々な分野の人が加わっているが日本人はいない。