アメリカのエスニシティ別の所得の推移を示した綺麗なグラフ:
The US Income Gap | MintLife Blog | Personal Finance News & Advice
内容自体は極めて常識的で、白人およびアジア系の所得が高く、女性の所得は低い。但し、このことから直接結論を出すのは難しい。このグラフはむしろ単純なグラフを読む上での落とし穴を考えるのにいい。ぱっと思いつくだけでも以下のような問題点がある:
- 平均所得であってメジアン所得ではないので、外れ値に大きく影響される
- 労働時間で調整されていない;アジア系の所得が高いのは労働時間が長いためでもあるし、女性が低いのも労働時間が短い部分が大きいだろう
- 推移だけを見るとギャップが開いているように見えるが、片対数グラフではないし、インフレが調整されていないように見える
- 教育水準などで条件付されていないので、エスニシティ別の所得を見ているつもりで学歴別の所得を見ているだけかもしれない
最近アメリカではグラフを含めた視覚化を行うサイトが相当数あるが日本でも似たような試みがあると面白い。
日本でも、はてなグラフ、JsChart、vizoo、CreatorOf、などあるようですが、
アメリカに比べるとまだまだ少ないようです。
グラフ描画サイトだけでなく、実際に面白いものをグラフにして紹介するサイトが欲しいなあと思いました。
アジア人はインド人も入ってますか?
ちょっと前ですが、エスニック別で、一人当たりのGDPが一番高いのはユダヤ人じゃなくてインド人だという記事をみました。
女性は労働時間が短いんですね。最近では米国で世帯の稼ぎ頭の40%は女性になったというのはどのようにお考えになりますか?
インド人はアジアのはずです。
ユダヤ人はwhiteに多いはずですが、あれは宗教による分類じゃないでしょうか。
未婚・離婚世帯が多いせいでしょうね。専業主婦という家庭はもう減っているでしょうし。