女性の出世は何故遅い

結構微妙な記事が多いHBSだが、女性の出世に関する面白いネタがあった。

Women in Management: Delusions of Progress

アメリカでは女性の社会進出は目覚しく、労働人口においても肩を並べている。しかし、社内での出世に関しては有意な差があるようだ。

Even after adjusting for years of work experience, industry, and region, Catalyst found that men started their careers at higher levels than women. […] Among women and men without children living at home, men still started at higher levels.

その差は職務経験・産業・地域・子供の有無を調整しても変わらないとのこと。では何が原因なのか。面白い調査結果が挙げられている。

A quarter of the women in our study left their first job because of a difficult manager—nearly as many as those who moved on for more money (26%) or for a career change (27%). Only 16% of the men left because of a difficult manager.

最初の職を辞めた理由を調査したものだ。こちらも条件付されているのか分からないが、上司とうまくいかなかったという理由が男性に比べて多い。

Of course, these results suggest that women and men may be treated differently by their first managers.

とはいえ、ここから男女が上司に違う扱いをされているのはOf courseとか言われると何だろうか?という気にはなる。女性のほうが人間関係を重視するだけかもしれない(多分にありそうだ)。

Companies must acknowledge their failure on this front, learn why they haven’t succeeded, and come up with better programs to help talented women advance.

その挙句、企業はこの問題を解決して有能な女性の進出を助けなければならないとまで言われるとどうだろう。もし男女の出世における差が単なる差別に基づくものであるなら、差別されている人を優先的に雇う企業は競争で優位に立つはずなので市場にまかせておいてもいいはずだ。

などと少し真面目に考えてしまったものの:

Catalyst works with businesses and the professions to build inclusive workplaces and expand opportunities for women and business.

記事を書いた人たちは女性のための職場環境を整える団体にいるようで、この記事自体が単なる広告のようだ。何か悔しいが書いてしまったのでポストしてみた。

女性の出世は何故遅い” への8件のコメント

  1. いつも興味深く読ませてもらっています。
    ”女性の出生に関する面白いネタ”って、思わず男性の知らない何かがあるのかと思ってしまいました。

    • ご覧頂きどうも。

      おっとタイポですか!直しました。ありがとうございます。

    • 実際、日本でパートが重宝されるのは主婦の水準が高いせいでしょうね。

      自分が会社をやるならそういった層をうまく利用したいと思います。

    • Wikipediaによると、香港の合計特殊出生率は1.02との事。 日本より更に低いですが、それでも妊娠・出産で何がしかのハンデがあることは事実ですから、管理職の4割が女性と言うのは、ほぼ「五分五分」ということでしょうね。 私もある意味、理想的な姿だと思います。

      ただ、感覚的には「経営者」は圧倒的に男性が多いと思います。香港は自営業が多いので、旦那が社長だと、自動的に奥さんもDirectorで、家計と経理・財務を一緒にみているなんてのもよくありますしね。

      • 個人的には、管理職の女性の割合なんて何割でもいいと思います。数値目標をもつような状況には違和感がありますね。

        • 私も数値目標自体に意味はないと思いますが、日本の様に、明らかに女性管理職が少ないと、もったいないな~と思います。 ただし、企業にだけ女性をもっと管理職にせよと強制しても、効果はないでしょう。育て方から始めることが必要だと思うので、時間がかかりますね。

          香港では、単に社会・家庭で男女平等が徹底していて(差をつけるという考えが元々薄い)、男女を同じように育て、教育し、雇用し、評価したら結果的に管理職の男女比率が五分五分になったと言うことですね。 自然に任せると言う意味で「ある意味、理想的」とコメントいたしました。 (中国(語)で「男女平等」と言うと、「主義・制度」とかの固い概念ではなく、今では単に「おんなじ様なものだよ」と軽い意味で使われることが多いと思います。 「うちの旦那は私より料理上手だよ。 なんといっても中国は男女平等の国だから(笑」とかいう感じです。)

          香港の経営者に男性が多いのは、当地の商業習慣が理由の一つだと思います。(不動産取引を除いて)商取引や与信に担保は普通ありません。経営者の人柄、資質で決められます。このため、経営者は自分を売り込むために、業界の仲間と連日飲んで食って、夜中にはサウナに行って、と言うような「営業」をしますので、男性の嗜好と物理的な体力で男性経営者が多いのではと思います。

          中国・香港でも業種によって性差による得手不得手は確実にあります。 私の業界の中国の工場長(生産・技術のトップ)は圧倒的に女性が多くなっています。 私自身も募集の際に限定はしませんが、実際には女性を優先して雇用していました。 (給与は性別・年齢とも全く関係ありません。 経験と能力のみで決まります。)

          最初に香港に来た25年前には、今とは少し違っていたと記憶しています。 いつから、何が理由で今の形に変化してきたのか、一度調べてみたいと思っています。

        • これは興味深い話をありがとうございます。

          >私自身も募集の際に限定はしませんが、実際には女性を優先して雇用していました。 (給与は性別・年齢とも全く関係ありません。 経験と能力のみで決まります。)

          こういう考えが重要だと思います。雇う側からすれば一種の被差別集団から人を雇うのが利益になるケースは多いはずです。

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