シャープが新しい電子書籍端末を「ガラパゴス」と名づけたニュース。スルーしようかと思ったらトンデモな続報が:
asahi.com(朝日新聞社):「ガラパゴス」で悪いか シャープ、年末に電子書籍端末 – 携帯電話 – デジタル
「ガラパゴス」は、日本の携帯電話市場が独自の高機能化で国際標準から外れたことを揶揄(やゆ)するのに使われてきた言葉だが、「変化に敏感に対応する進化の象徴」(岡田圭子・同社オンリーワン商品・デザイン本部長)としてあえて命名したという。欧米と新興国でも販売する予定だ。
自虐的な名前で話題になろうという戦略かと思いきや、「変化に敏感に対応する進化の象徴」と「あえて命名した」とのこと。残念ながら、Galapagosにそんなコノテーションはない。「進化の象徴」ではなく「進化論の象徴」だ。本気で「変化に敏感に対応する進化の象徴」だと思っているひとがデザイン本部長だとすれば「欧米と新興国」で販売なんて絵空事だろう。
「世界のデファクト技術をベースに、日本ならではのきめ細かなノウハウと高いテクノロジーを融合させ、世界で通用するモノの象徴としての意味を込めた」
GALAPAGOSは、同社が開発した電子書籍フォーマット「次世代XMDF」を核とした事業ブランド。
デファクト技術をベースにと言っているが、Androidを利用しているだけで、しかもAndroidマーケットにはアクセスできないそうだ。電子書籍端末としても、自社開発の有料フォーマットを利用する。世界で通用するモノの象徴というよりも、名前通り「ガラパゴス」の象徴という感じだ。
Sadly, we should note that this is specifically tailored to suit the Japanese market, which makes an international release seem somewhat unlikely.
海外サイトを見ると、「欧米と新興国でも販売する予定」とされているにも関わらず、日本市場専用で海外展開ないだろうなんて言われている。そりゃ独自電子書籍プラットフォームが売りだと言われれば、日本専用だと思われるのは仕方ない。
ユーザーの反応はというと…「また、タブレットかよ」「いやこれは電子書籍リーダーなんだ」「じゃ何でE-inkじゃなくてLCDなんだ?」「???」という感じだ。
ちなみにGalapagosという命名については、良くも悪くもほぼ話題にすらなっていない。日本でもガラケーなんて言葉が流行るまでは、高校かなんかで習ったかな?、程度の認知度だっただろう。
[yrag01 2 hours ago]‘Galapagos’, that’s the name you’re going with Sharp? Really?And Tetracycline, Phanerozoic and Mitochondria were there for the taking!