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メディアの世論調査

(一部には)有名なウェブコミックであるPHD (Piled Higher & Deeper) Comicから。マスコミの出してくる世論調査をネタにしているが、実際どれも重要だ:

PHD Comics: 63% of internet readers will like this comic via Aleks Jakulin

特に三つ目で挙げられているインターネットを用いた調査は増える一方だ。コストが掛からないのが一番の理由だろう。しかし、ランダムサンプリングに近いことが可能な従来な調査に比べ、ネットを利用する場合には回答者が調査側にコントロールできない形で偏ってしまうため、一体何を測っているのかもよく分からない。もちろん従来の世論調査でも設問の作り方で結果をいくらでも左右できるという話はある。しかし、マスメディアの数字の扱いにはより慎重になる必要があるだろう。

理系のための会話の楽しみ方

昨日Twitterで、結論のない(主に女性の)会話の話題が出て面白かったが(この辺)、関連するDilbertコミックがあった:

Dilbert comic strip for 12/23/2009 from the official Dilbert comic strips archive

Dilbert.com

You’ve made a number of inaccurate statements during the course of this date.

デートに限らず不正確で内容のない発言というのは多い。適当に相槌をうちながら、結論が出てくるまでの時間を数えていると面白い。結論が出てこない(!)こともある。伝えることがないなら他人の時間を使うなと言いたくもなるがぐっとこらえよう。

II don’t want to break the romantic mood, so I’ll send you and e-mail with links that you can review on your own time.

しかしDilbertもそれをそのまま批判するとうまくいかないことを学んだようでそれをメールで伝えるというが、それもやはりうまくいかないというおちだ。これは日本人が思う典型的な理系思考だ(MBTIのINTJ的というほうが正確かもしれない)。

でもよく考えると意味のない会話をする理由もない。もし無意識に無意味な会話をしているとしてもそんな習性が残る理由が(進化論的に)ない。よって一見意味がなさそうな会話にも機能があるはずであり、それは相手のスクリーニングだ。

その内容についてはここでは取り上げないが(参考:レイプのパターンを考えるクリーピー)、意味のない会話と切り捨てず、どういうメカニズムが動いているのかを考えれば理系頭の人にも楽しめるはずだ。Dilbertもまたその場では相手が如何に意味のない会話しているかを解説しないことで、その一歩を踏み出している。次はメールで指摘するとは言わないだろう。相手の行動に説明がつかなければモデルを修正し次の会話=実験に臨めばいいのだ。

プレゼント候補が高すぎる時

Mixiニュースで「プレゼント候補の価格が高額だったときのリアクション9パターン」を読んだら、前にみたxkcdの「Sympathy」を思い出したのでちゃちゃっとパロディを自分で作ってみた(ちなみにxkcdはCreative Commons Attribution-Noncommercialだ)。クリックすれば原寸大になる。

giftプレゼント交換がいかに非効率的な習慣であるかについては以前「スクルージノミクス」で紹介した。ダイアモンドは宝石としてはそれほど珍しいものではなく、値段が高いのはデビアス社を中心とした一種の価格カルテルとイメージ戦略によるものだというのもそれなりに有名な話だ。

#ペイントで絵を描いたのは初めてだが、間違ってjpgで保存しちゃったので後からgimpでポスタライゼーションかけた。