JETROのレポートがなかなかいい:
サブサハラ・アフリカ主要国の消費市場(2010年3月) – アフリカ – ジェトロ
何かと絶望説ばかり囁かれるアフリカだが近年いい動きがあるようだ。
絶対水準だけでなく、成長率でも世界平均を下回ってきたアフリカだが、2000年以降世界平均を上回る成長を続けているのが分かる。
家計最終消費は2000年代に入り爆発的に伸びている。
また、消費者1人当たりの購買力も、2000年以降、加速的に成長している。アフリカの1人当たりの購買力平価(PPP)ベースのGDPは、1990年に1,132ドル、2000年に1,326ドルと順調に増加しており、IMF推計によると2010年には2,167ドルになると見込まれる。
購買力平価で見ても目覚ましい所得の伸びだ。
特に輸入が拡大しているが、残念なことに日本のシェアは低下傾向にあり、逆にシェアを毎年伸ばしているのは中国だ。
さらに、従来消費者とは見なされてこなかった層にも、企業は注目し始めている。アフリカ人口の大半を占める低所得層だ。従来、低所得層は、消費活動を行えるような所得を持ち合わせていないとされてきた。しかしながら、手が届く価格帯でニーズに合う商品であれば、低所得層であっても積極的に消費活動を行うことに、企業が気づき始めたのである。
特に最近注目されているのは低所得者層だ。高い人口増加を背景にアフリカの世界人口に占めるシェアは年々上がっており、市場として注目が集まっているようだ。
きちんと数字を使ってアフリカの経済の話をしているのは珍しいので興味のある方は本文を御覧下さい。
追記:こんな番組があるそうです(ht @dr_norick)「NHKスペシャル|アフリカンドリーム 第1回 “悲劇の国”が奇跡を起こす」