ニューヨークタイムズにアメリカにおける主要金融機関の時価総額推移を示したムービーがあった:
How the Giants of Finance Shrunk, Then Grew, Under the Financial Crisis – Interactive – NYTimes.com
各金融機関の面積が時価総額を表しており、市場全体の縮小の様子から個々の銀行の相対的な大きさまで視覚化されている。短いムービーなどで是非ご覧あれ。
しかしこの配色は頂けないなぁ。
ニューヨークタイムズにアメリカにおける主要金融機関の時価総額推移を示したムービーがあった:
How the Giants of Finance Shrunk, Then Grew, Under the Financial Crisis – Interactive – NYTimes.com
各金融機関の面積が時価総額を表しており、市場全体の縮小の様子から個々の銀行の相対的な大きさまで視覚化されている。短いムービーなどで是非ご覧あれ。
しかしこの配色は頂けないなぁ。
昔からチーズが好物だ。今日もブログの記事を書きながらライデンとプロボローネをかじっていた。机にチーズを持ってくると持ってきただけ食べてしまう。いつものことなのであまり気にしていなかったが、よく考えれば何かおかしい。
チーズの主成分はたんぱく質と脂肪だ。しかし、チーズが欲しくなるときは別にたんぱく質や脂肪が欲しい時ではない。たんぱく質が欲しい時はローストビーフなんかが無性に食べたくなるし、脂肪の場合はアボカドなどが浮かんでくる(そもそも脂肪が急に食べたくなることはほとんどない;普通に生活していれば十分に摂取できるからだろう)。おそらく何か中毒性のある化学物質が含まれているのではないかと思い、ちょっと検索したらすぐに見つかった。
Cow’s milk—or the milk of any other species, for that matter—contains a protein called casein that breaks apart during digestion to release a whole host of opiates called casomorphins.
牛乳(ないし動物の乳一般)に含まれるカゼインたんぱくはカゾモルフィンというペプチドを代謝過程で生成する。カゾモルフィンはモルヒネ同様にオピオイド受容体をブロックする。
As milk is turned into cheese, most of its water, whey proteins, and lactose sugar are removed, leaving behind concentrated casein and fat.
ミルクをチーズにする過程で水分やホエイたんぱくを含む乳清が取り除かれるため、カゼインの含有率が高まる。
It appears that the opiates from mother’s milk produce a calming effect on the infant and, in fact, may be responsible for a good measure of the mother-infant bond. No, it’s not all lullabies and cooing. Psychological bonds always have a physical underpinning.
もちろんそのような物質が多くの動物の乳中に含まれるのには理由がある。麻薬的な効能を通じて母親と子供との関係を強化するわけだ。
カゼインの代謝ができない人はチーズにアレルギーを示すが、これはアルコールを代謝できない人がいるのと同じことだろう。遺伝的に中毒になりやすい人とそうでない人がいるということだ。
世界各国で事業運営を行う際の容易さについてのランキングがある。リンク先は日本の2010年分だ:
Doing Business in Japan – Doing Business – The World Bank Group
様々な指標を作ってまとめてある。世銀傘下の国際金融公社(IFC) が作成している。日本のスコアはというとOECDの中で15番ということで平凡だ(OECD参加国は30だ)。税金(の支払い及びそのための事務)が非常 に低く、企業を起こすための手間や建築許可・労働関係・資産登録が低め。逆に破産関係では世界一位、契約の履行や資金調達もスコアが高い。
スコアの作り方によるが、規制関係が弱めで、逆に民間での取引や司法制度が望ましい傾向がある。また事業を始めるのは困難にも関わらず、事業を終了するないし再生するのは簡単だというのも面白い。特にRecovery Rateの92.5%はOECD平均が68.6%とされており印象的だ。但しその定義は、
The recovery rate is recorded as cents on the dollar recouped by creditors through the bankruptcy, insolvency or debt enforcement proceedings. The calculation takes into account whether the business emerges from the proceedings as a going concern as well as costs and the loss in value due to the time spent closing down.
とされており必ずしも望ましいとは限らない。破産した企業に資金提供を続けることで企業を存続させれば100と計算されるようだ。
ちなみに作成チームの紹介もあり、International Businessを始め色々な分野の人が加わっているが日本人はいない。
ベイブリッジの利用されなくなった部分を公園などに利用しようという提案:
Streetsblog San Francisco » UC Planners Envision “Bay Line” Park on the Old Bay Bridge Span
同様のプロジェクトはマンハッタンで実行されており、そちらはHigh Lineという名前だ。もともと使われなくなった理由は耐震のためなのでそこに新しいプロジェクトを実行するというのはおかしな話にも聞こえるがそうでもない。橋の利用方法によって地震が発生した際の費用の計算は変わる。橋の上に存在する人間の数が減れば費用は減るし、ある程度のリスクを承知した上でくる人がほとんどであればやはり費用は落ちる。
またこのプロジェクト自体が生産的でなかったとしても他の橋については効率的なプロジェクトである可能性がある。プロジェクト提案の冒頭に以下の一節がある:
The Historic Bridges of the United States website lists 1,788 bridges that have been classified as “closed” to traffic and 321 classified as “abandoned”.
ベイブリッジを取り上げるのは知名度などの観点から合理的なためであり、実際の目的は使われなくなった橋梁一般に対する提案と考えることもできる。
出版大手のPearsonがついに英語能力検定業界に参入するそうで:
Quick Takes: Pearson Formally Kicks Off Test to Challenge TOEFL – Inside Higher Ed
現在のこの市場はETSのTOEFLが支配的だ。他にはIELTSがあるが、英連邦の国々以外ではあまり普及していない。
上記記事からリンクされているNew Challenge to TOEFLにTOEFLの問題として会話能力の測定が挙げられている。
“It’s a complaint we hear time and again. Candidates do very well on the written examinations, but they aren’t prepared to engage in dialogue in the classroom,” Wilson said.
TOEFLにもスピーキングが導入されているがどの程度役にたっているのだろう。自分が最初に受験したのは21の時だった。当時は学校の授業以外で英語を使ったことなど一度もなかったがほぼ全てのアメリカの大学院の要求するスコアは越えていた(受験英語も捨てたものではない)。逆に23で二度目受けたときは日常的に英語で会話していたが初回と比べそこまで大きなスコアの違いはなかった(10%も上がっていない)。二回とも特に準備して受けたわけではないので同じ条件だったように思う。
Pearson’s Anderson said that in planning the new test, the recording was viewed as key by admissions officers. The recording will not be reading, but will be of the candidate responding to a prompt requiring analytic thought and explanation — something comparable to what a student might experience in a classroom.
新しい試験では録音内容を学校側も聞けるようにするようだ。これは正しい方向のように思える。スクリーニングが目的であれば、他のスコアで可能である。少なくとも録音を提供しない理由はない。実際に議論や授業を行っているところをビデオに取れば会話ができるかどうかは一目瞭然だろう。
スピーキングの内容を専攻別に分ければより効果的だろう。その昔気まぐれで英検一級の試験を受けたが、面接での得点が足りず落ちた。その時の内容は確か、化粧品開発のために動物実験を行うことの是非について二分で喋れというものだったが、どうやったら二分でまとめられるのか全く分からず功利主義から始めて失敗した。おそらくあまり真面目に考えず、可哀想だ・エイリアンがやってきて人間を使ったらどうする、とか適当に妄想すればよかったのだろうが、そういうのは非常に苦手だ。何か専攻に関連する情報やシラバスのようなものを与えて質疑応答するなどの方がよいように思う。
内容がどのようなものになるにしろ、競争相手の登場は受験者にとっては非常に望ましい。現状のTOEFLの大きな問題には高価格と低品質なサービスがある。日本での受験料は事前予約済みで$200であり、近年上昇し続けている。またサービスのレベルはかなり低い。私が利用した際にはTOEFLのスコアが応募締切りに間に合わないことが多かった(但し、このことは大学側によく知られているのもあり、最終的に届けば問題にはならない)。
この市場への参入は比較的困難である。受験者側は最も多くの大学が受け入れる試験を受ける強い動機がある。受験予定の大学のうち一つでも新しい試験を認めていなければTOEFLを受けることになるだろう。この構造を変えることは困難だ。新規参入者は市場の反対側、大学に注力すべきだ。大学側は新しい試験を認めるのに大きな費用が必要なわけではない。多くの学生が望んでいるのであれば導入するのに抵抗はないだろう。Pearsonは新試験がTOEFL程度の信頼性があることを示し、スコアの読み方を説明し、より使いやすいサービスを提供すればよい。既にビジネススクールの集団を取り込んでいるのは正しい方向性だ。受け入れてもらうために金銭ないし教材などを提供することもありえるだろう。