参照先の主旨とは関係ないが、次の一節が印象に残った。
Productivity is about finding space | Penelope Trunk’s Brazen Careerist
(珍しく)全訳してみよう:
I remember when I taught creative writing to freshmen at Boston University. The first month almost every student wrote about sex. I went to my advisor and asked him why I am getting twenty stories about having sex.
ボストン大学で一年生に作文のクラスを教えた時のことを覚えている。最初の月はほとんど全員がセックスについて書いた。指導教官に、どうしてセックスについて20本も作文が提出されているのか聞いてみた。
He said, “Are all the stories terrible?”
教授は「その作文はひどい出来かい」と尋ねた。
I said, “Yes.”
「その通りです」と答えた。
He said, “That happens every semester. When you love something, you want to write about it. But you never know enough about it to write it in an interesting way until you know it closely enough to hate it as well.”
彼曰く、「これは毎学期の事だよ。何かをとても好きになるとそれについて書きたくなる。でも、それについて面白く書ける程にそのことをよく理解するようになったころには好きばっかりではいられなくなってるんだよ。」
非常に説得力がある。あることについて知れば知るほど、興奮は冷めて行くし、得られる追加的知識も減っていく。論評するためには長所短所も知らなければならない。あることを絶賛しているだけの人間の話なんて誰も聞きたくはないだろう。
これは「好きなことを仕事にするな」の話にも繋がる。お金を取れる程に何かに習熟したころには、それをやっているだけで幸せとはいかないことが多いのは自然なことだ。上の例に戻れば、セックスについて読ませる文章を書く人やセックスでお金を稼ぐ人がそれをどれだけ好きかということだ。